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【実機検証】国産AI議事録「Geasy(ギージー)」の「話者分離100%」は日本企業を救うのか?

2026 2/05
Product Verification
2026年2月5日

【編集部ポリシー:独立性と透明性について】 
本記事は、Aixis編集部が中立的な立場で企画・検証を行ったものであり、ツール提供ベンダーからの金銭的授受、事前チェック、記事内容への介入は一切ありません。
評価結果は、当社の「Aixis Scoring Model」に基づき、客観的な事実のみを記載しています。

「SaaSを導入したけれど、結局誰も使いこなせていない」。

これは多くの日本企業が抱える悩みです。高機能すぎるツールは、現場のITリテラシーという壁に阻まれて定着しません。

そんな中、「すべてを1クリックで」 という圧倒的な使いやすさを掲げて登場したのが、国産AI議事録ツール「Geasy(ギージー)」です。

ギージー公式サイトより

公式サイトには「話者分離正答率100%」 という、AI業界の常識を覆す強気な数字が並んでいます。

果たしてそれは事実なのか、それともマーケティング上の誇張なのか。

Aixis編集部は、AIが最も苦手とする要素を詰め込んだ「魔の会議音声」を用意し、Geasyの実力を徹底検証しました。

コンテンツ一覧

Aixis Scoring:Geasy(ギージー)

まず結論から提示します。

Geasyは「完璧な速記者」ではありませんでしたが、文脈を読み解く「極めて優秀な秘書」でした。

総合スコア:3.9 / 5.0

実務適性 - Practicality:4.5

要約が「使える」: 文字起こしに多少のミスがあっても、最終的な成果物である「要約」と「決定事項」の精度が極めて高いです。UIも直感的で、マニュアルなしでも操作に迷いません。

費用対効果(ROI)- Cost Performance:3.0

個人には割高: パーソナルプラン月額5,000円 は、競合他社と比較して高額です。ただし、ユーザー数無制限の法人プランであれば、組織全体でのコストパフォーマンスは劇的に向上します。

日本語能力 - Localization:4.5

ビジネス文書として完璧: 「えーっと」などのフィラー除去機能が優秀 で、生成される要約の日本語も非常に自然です。専門用語(稟議など)の聞き取りで一部減点。

信頼性・安全性 - Safety:4.0

国内基準の安心感: Google/Microsoftのスタートアップ支援プログラムに採択されており、第三者機関によるセキュリティ認証も取得済み。国内サーバーでの管理は日本企業にとって加点材料です。

革新性 - Uniqueness:3.5

機能は標準的: 技術的に目新しい機能はありませんが、「時系列要約」と「文字起こし」を並べて表示するUI など、UX(体験)部分での工夫が見られます。

検証レギュレーション:Aixis Audio Benchmark

AI議事録ツールの評価には、Aixisが独自に作成した検証用音声データ「Aixis Audio Benchmark」を使用します。

【検証条件:Aixis Audio Benchmark (v2.0)】

  • 入力データ 架空の「月次営業報告会議」の録音データ(約2分30秒 / MP3形式)
  • 検証用音声の特徴(AI殺しのトラップ)
    1. 訂正の嵐: 「1,250万円…あ、すいません1,320万円です」といった言い直しが頻発する。
    2. 曖昧な指示語: 「例の件」「あれどうなった?」など、文脈がないと理解できない会話。
    3. 話者交代: 食い気味の会話や相槌など、話者分離が難しいタイミングを含む。
  • ゴール(合格ライン) 文字起こしの正確さだけでなく、「最終的な決定事項(正しい数値やタスク)」が正確に抽出されているか。

Geasy(ギージー)とは?:「使いこなせない」を終わらせる国産ツール

検証の前に、このツールのコンセプトを整理しておきましょう。

昨今、海外製の高機能な議事録ツールが増える一方で、「機能が多すぎて現場が使いこなせない」という新たな課題が生まれています。

そんな「SaaS導入の失敗」を防ぐために開発されたのが、国産ツールの「Geasy(ギージー)」です。

その名の通り「Easy(簡単)」を最優先に設計されており、複雑な設定を排除し、「全ての作業を1クリックで完結」させる直感的なUIが最大の特徴です。

  • 圧倒的な使いやすさ: マニュアル不要で、ITに不慣れな社員でも即座に使えるデザイン。「導入したけれど誰も使っていない」という事態を防ぎます。
  • 賢い要約機能: 単なる文字起こしだけでなく、会議の「あらすじ」「決定事項」「ネクストアクション」をAIが自動で抽出・構造化します。
  • 日本基準の精度: 日本語特有の「あー、えー」といったフィラー(言い淀み)を自動で除去し、誤字脱字の正答率98.7%を謳っています。

今回は、このツールが公式に掲げる「話者分離正答率100%」 という驚異的なスペックが、実際の会議音声でどこまで通用するかを厳しく検証します。

実証実験:ギージーの「看板に偽りあり」しかし…?

Phase 1: 話者分離は「100%」ではなかった

まず、公式サイトで強調されていた「話者分離正答率100%」 について検証しました。

結果は「No」です。

  • 誤検知の発生
    検証データの [1:09] 付近で、報告を受けた部長(Speaker1)が「なんだ、達成してるのか」と驚くシーンがあります。
    しかしGeasyは、これを報告者である部下(Speaker2)の発言として記録してしまいました。
    Speaker2: 「…正しくは1320万円です。なので目標費は103%で達成してます。 なんだ、達成してるのか。」 (検証ログより引用)
    文脈上、自分で報告して自分で驚くという不自然な形になっており、話者分離が完璧ではないことが露呈しました。

Phase 2: AIが「文脈」を理解してリカバリーした

しかし、ここからがGeasyの真骨頂でした。

文字起こしではグダグダだった会話内容を、AIが見事に「構造化」してのけたのです。

① 「訂正」の処理が完璧

会議中、売上数字について「1,250万円…いや計算ミスで1,320万円」という訂正がありましたが、Geasyの要約は以下の通り出力されました。

決定事項: 「昨日の受注分の計算漏れが判明し、当初の1250万円から1320万円に訂正され、目標比103%で達成していることが確認された。」 (検証ログより引用)

単に最終数値を書くだけでなく、「訂正された経緯」まで含めて正確に記録しています。

② 「あれ」が何かわかっている

部長が発した「あれ、稟議通ったから」という指示語についても、AIは前後の文脈を読み取り、要約内で補完しています。

決定事項: 「申請した広告宣伝費の追加予算は当初予定の50万円から減額され30万円で承認された。」 (検証ログより引用)

音声認識では「倫理(りんり)」と誤変換されていましたが、要約では文脈から意味を汲み取っています。

この「文字起こしのミスを、AIの頭脳がカバーして結果オーライにする能力」は極めて高いと言えます。

Phase 3: タスク抽出の実用性

ネクストアクションの抽出も正確でした。

「15日の金曜日」「午前中」といった日時指定を含め、誰が何をすべきかが明確にリストアップされています。

ネクストアクション(タスク):

  • 外注先に対し、納期遅延を含むスケジュールの再調整を依頼すること。
  • 依頼期限は本会議後の金曜日15日午前中までに連絡すること。
  • 担当者はSpeaker2が対応する。

コストと安全性:導入のハードルは?

① 料金プラン(ROI分析)

Geasyの料金体系は以下の通りです。

ギージー公式サイトより
  • フリープラン:0円
    • 月60分まで。お試し用。
  • パーソナルプラン:月額 5,000円(税抜)
    • 月300分(5時間)まで。
    • 分析: 個人の文字起こしツールとして見ると、他社製品(月額1,500円〜2,000円帯)に比べてかなり割高です。
  • スタンダードプラン:月額 50,000円(税抜)
    • 月3,000分(50時間)まで。
    • ユーザー数:無制限
    • 分析: ここが最大のポイントです。ユーザー数に制限がないため、15〜20名以上のチームで導入する場合、1人あたりのコストは他社よりも圧倒的に安くなります。

② セキュリティ(安全性)

企業導入において重要なセキュリティ面もクリアしています。

ギージー公式サイトより

国内サーバーでのデータ管理に加え、第三者機関によるセキュリティ認証を取得済み。

外資系ツールに抵抗がある企業でも、社内稟議を通しやすい仕様となっています。

結論:ギージーの”簡単さ”は正義である。

検証の結果、Geasyは「話者分離100%」という看板には偽りがありましたが、「議事録作成を楽にする」という目的においては非常に優秀なツールであることが分かりました。

Aixisが提言するGeasyの使いどころ:

  • 向いている組織:
    • 「とにかく操作が簡単なツールがいい」という、ITリテラシーにばらつきがある部署。
    • 15名以上のチームで、アカウント数を気にせず全員に使わせたい企業。
    • 「一言一句正確な文字起こし」よりも、「要点のまとまった議事録」が欲しい人。
  • 向いていない人:
    • 月額コストを抑えたい個人のフリーランス(月5,000円は高い)。
    • 裁判の証拠作成など、音声認識の精度そのものを最重要視するケース。

「文字起こし」を見るのではなく、「要約」を見る。

そう割り切って使えるなら、Geasyはあなたの時間を大幅に節約する最高のパートナーになるでしょう。


ギージー公式サイトはこちら

【編集部ポリシー:独立性と透明性について】 
本記事は、Aixis編集部が中立的な立場で企画・検証を行ったものであり、ツール提供ベンダーからの金銭的授受、事前チェック、記事内容への介入は一切ありません。
評価結果は、当社の「Aixis Scoring Model」に基づき、客観的な事実のみを記載しています。

Aixis Certified
Aixis Certified Product

本製品は、Aixis Labの厳格な監査基準(Scoring Model)をクリアし、
ビジネス現場での実用性と高いROIが認められた「認定ツール」です。

このツールの導入・活用について相談する
Product Verification
議事録・文字起こし
目次
Aixis 実機検証依頼
監修:林田凪冴
Aixis 所長 / チーフアナリスト
「感覚」ではなく「数値」で選ぶ、
ビジネス実装のためのAI実証ラボ『Aixis』を運営。

生成AI黎明期より実務での実装検証を行ってきた独自の視点で、ネット上の噂を排除した「一次情報(エビデンス)」のみを発信します。 完全中立の立場で、ツールの導入リスクまで包み隠さず公開します。
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