【編集部ポリシー:独立性と透明性について】
本記事は、Aixis編集部が中立的な立場で企画・検証を行ったものであり、ツール提供ベンダーからの金銭的授受、事前チェック、記事内容への介入は一切ありません。
評価結果は、当社の「Aixis Scoring Model」に基づき、客観的な事実のみを記載しています。
「SaaSを導入したけれど、結局誰も使いこなせていない」。
これは多くの日本企業が抱える悩みです。高機能すぎるツールは、現場のITリテラシーという壁に阻まれて定着しません。
そんな中、「すべてを1クリックで」 という圧倒的な使いやすさを掲げて登場したのが、国産AI議事録ツール「Geasy(ギージー)」です。

公式サイトには「話者分離正答率100%」 という、AI業界の常識を覆す強気な数字が並んでいます。
果たしてそれは事実なのか、それともマーケティング上の誇張なのか。
Aixis編集部は、AIが最も苦手とする要素を詰め込んだ「魔の会議音声」を用意し、Geasyの実力を徹底検証しました。
Aixis Scoring:Geasy(ギージー)
まず結論から提示します。
Geasyは「完璧な速記者」ではありませんでしたが、文脈を読み解く「極めて優秀な秘書」でした。

総合スコア:3.9 / 5.0
実務適性 - Practicality:4.5
要約が「使える」: 文字起こしに多少のミスがあっても、最終的な成果物である「要約」と「決定事項」の精度が極めて高いです。UIも直感的で、マニュアルなしでも操作に迷いません。
費用対効果(ROI)- Cost Performance:3.0
個人には割高: パーソナルプラン月額5,000円 は、競合他社と比較して高額です。ただし、ユーザー数無制限の法人プランであれば、組織全体でのコストパフォーマンスは劇的に向上します。
日本語能力 - Localization:4.5
ビジネス文書として完璧: 「えーっと」などのフィラー除去機能が優秀 で、生成される要約の日本語も非常に自然です。専門用語(稟議など)の聞き取りで一部減点。
信頼性・安全性 - Safety:4.0
国内基準の安心感: Google/Microsoftのスタートアップ支援プログラムに採択されており、第三者機関によるセキュリティ認証も取得済み。国内サーバーでの管理は日本企業にとって加点材料です。
革新性 - Uniqueness:3.5
機能は標準的: 技術的に目新しい機能はありませんが、「時系列要約」と「文字起こし」を並べて表示するUI など、UX(体験)部分での工夫が見られます。
検証レギュレーション:Aixis Audio Benchmark
AI議事録ツールの評価には、Aixisが独自に作成した検証用音声データ「Aixis Audio Benchmark」を使用します。
【検証条件:Aixis Audio Benchmark (v2.0)】
- 入力データ 架空の「月次営業報告会議」の録音データ(約2分30秒 / MP3形式)
- 検証用音声の特徴(AI殺しのトラップ)
- 訂正の嵐: 「1,250万円…あ、すいません1,320万円です」といった言い直しが頻発する。
- 曖昧な指示語: 「例の件」「あれどうなった?」など、文脈がないと理解できない会話。
- 話者交代: 食い気味の会話や相槌など、話者分離が難しいタイミングを含む。
- ゴール(合格ライン) 文字起こしの正確さだけでなく、「最終的な決定事項(正しい数値やタスク)」が正確に抽出されているか。
Geasy(ギージー)とは?:「使いこなせない」を終わらせる国産ツール
検証の前に、このツールのコンセプトを整理しておきましょう。
昨今、海外製の高機能な議事録ツールが増える一方で、「機能が多すぎて現場が使いこなせない」という新たな課題が生まれています。
そんな「SaaS導入の失敗」を防ぐために開発されたのが、国産ツールの「Geasy(ギージー)」です。
その名の通り「Easy(簡単)」を最優先に設計されており、複雑な設定を排除し、「全ての作業を1クリックで完結」させる直感的なUIが最大の特徴です。
- 圧倒的な使いやすさ: マニュアル不要で、ITに不慣れな社員でも即座に使えるデザイン。「導入したけれど誰も使っていない」という事態を防ぎます。
- 賢い要約機能: 単なる文字起こしだけでなく、会議の「あらすじ」「決定事項」「ネクストアクション」をAIが自動で抽出・構造化します。
- 日本基準の精度: 日本語特有の「あー、えー」といったフィラー(言い淀み)を自動で除去し、誤字脱字の正答率98.7%を謳っています。
今回は、このツールが公式に掲げる「話者分離正答率100%」 という驚異的なスペックが、実際の会議音声でどこまで通用するかを厳しく検証します。
実証実験:ギージーの「看板に偽りあり」しかし…?

Phase 1: 話者分離は「100%」ではなかった
まず、公式サイトで強調されていた「話者分離正答率100%」 について検証しました。

結果は「No」です。
- 誤検知の発生
検証データの[1:09]付近で、報告を受けた部長(Speaker1)が「なんだ、達成してるのか」と驚くシーンがあります。
しかしGeasyは、これを報告者である部下(Speaker2)の発言として記録してしまいました。
Speaker2: 「…正しくは1320万円です。なので目標費は103%で達成してます。 なんだ、達成してるのか。」 (検証ログより引用)
文脈上、自分で報告して自分で驚くという不自然な形になっており、話者分離が完璧ではないことが露呈しました。
Phase 2: AIが「文脈」を理解してリカバリーした
しかし、ここからがGeasyの真骨頂でした。
文字起こしではグダグダだった会話内容を、AIが見事に「構造化」してのけたのです。
① 「訂正」の処理が完璧
会議中、売上数字について「1,250万円…いや計算ミスで1,320万円」という訂正がありましたが、Geasyの要約は以下の通り出力されました。

決定事項: 「昨日の受注分の計算漏れが判明し、当初の1250万円から1320万円に訂正され、目標比103%で達成していることが確認された。」 (検証ログより引用)
単に最終数値を書くだけでなく、「訂正された経緯」まで含めて正確に記録しています。
② 「あれ」が何かわかっている
部長が発した「あれ、稟議通ったから」という指示語についても、AIは前後の文脈を読み取り、要約内で補完しています。

決定事項: 「申請した広告宣伝費の追加予算は当初予定の50万円から減額され30万円で承認された。」 (検証ログより引用)
音声認識では「倫理(りんり)」と誤変換されていましたが、要約では文脈から意味を汲み取っています。
この「文字起こしのミスを、AIの頭脳がカバーして結果オーライにする能力」は極めて高いと言えます。
Phase 3: タスク抽出の実用性
ネクストアクションの抽出も正確でした。

「15日の金曜日」「午前中」といった日時指定を含め、誰が何をすべきかが明確にリストアップされています。
ネクストアクション(タスク):
- 外注先に対し、納期遅延を含むスケジュールの再調整を依頼すること。
- 依頼期限は本会議後の金曜日15日午前中までに連絡すること。
- 担当者はSpeaker2が対応する。
コストと安全性:導入のハードルは?
① 料金プラン(ROI分析)
Geasyの料金体系は以下の通りです。

- フリープラン:0円
- 月60分まで。お試し用。
- パーソナルプラン:月額 5,000円(税抜)
- 月300分(5時間)まで。
- 分析: 個人の文字起こしツールとして見ると、他社製品(月額1,500円〜2,000円帯)に比べてかなり割高です。
- スタンダードプラン:月額 50,000円(税抜)
- 月3,000分(50時間)まで。
- ユーザー数:無制限
- 分析: ここが最大のポイントです。ユーザー数に制限がないため、15〜20名以上のチームで導入する場合、1人あたりのコストは他社よりも圧倒的に安くなります。
② セキュリティ(安全性)
企業導入において重要なセキュリティ面もクリアしています。

国内サーバーでのデータ管理に加え、第三者機関によるセキュリティ認証を取得済み。
外資系ツールに抵抗がある企業でも、社内稟議を通しやすい仕様となっています。
結論:ギージーの”簡単さ”は正義である。
検証の結果、Geasyは「話者分離100%」という看板には偽りがありましたが、「議事録作成を楽にする」という目的においては非常に優秀なツールであることが分かりました。
Aixisが提言するGeasyの使いどころ:
- 向いている組織:
- 「とにかく操作が簡単なツールがいい」という、ITリテラシーにばらつきがある部署。
- 15名以上のチームで、アカウント数を気にせず全員に使わせたい企業。
- 「一言一句正確な文字起こし」よりも、「要点のまとまった議事録」が欲しい人。
- 向いていない人:
- 月額コストを抑えたい個人のフリーランス(月5,000円は高い)。
- 裁判の証拠作成など、音声認識の精度そのものを最重要視するケース。
「文字起こし」を見るのではなく、「要約」を見る。
そう割り切って使えるなら、Geasyはあなたの時間を大幅に節約する最高のパートナーになるでしょう。
ギージー公式サイトはこちら
【編集部ポリシー:独立性と透明性について】
本記事は、Aixis編集部が中立的な立場で企画・検証を行ったものであり、ツール提供ベンダーからの金銭的授受、事前チェック、記事内容への介入は一切ありません。
評価結果は、当社の「Aixis Scoring Model」に基づき、客観的な事実のみを記載しています。
本製品は、Aixis Labの厳格な監査基準(Scoring Model)をクリアし、
ビジネス現場での実用性と高いROIが認められた「認定ツール」です。
